カテゴリー「書籍・雑誌」の2件の記事

2011年9月25日 (日)

ノエル・ティルの翻訳本「心理占星術ーコンサルテーションの世界」

 ノエル・ティルという占星術研究家をご存じでしょうか?

 占星術を勉強なさっている方には言わずもながの有名人ですが、現代主流になっている心理学の手法を占星術リーディングに取り入れた偉大な先駆者です。

 占星術の世界において、現代的な心理学の成長、葛藤、親子関係の問題、自己価値の不安定さ、といった見方を取り入れてリーディングするようになる以前は、とても型にはまった硬直的な解釈が主流でした。いわゆる良いアスペクト・悪いアスペクトが幅をきかせ、中世的な宿命論のような意味合いの強いものでした。

 現代の占星術はもちろん古代から連綿と引き継がれた技法ですけど、実は一度大きな断絶があります。ここでは詳しくは書きませんが、200年ほど前にいったん占星術は廃れてしまい、その後モダン占星術として再生した経緯があります。断絶前の占星術をおおざっぱに古典、その後再生した占星術はモダンと呼び分けられています。正直、この辺りの歴史的な流れは私も勉強不足なのですが(汗)。

 古典技法の一部を研究して解釈に取り入れ、バラバラになりがちな占星術の様々なテクニックを心理学の欲求理論を中心軸にシンプルに組み立て直して、占星術カウンセリングとして洗練させたのがNoel Tylです。モダン占星術上、完成された一定のフォーマットを編み出した人です。著書も30冊以上あるのですが、今回第三の眼のメンバーの一人、石塚隆一氏が中心となってTyl先生の電話カウンセリングの内容を逐一記した本の翻訳が「心理占星術ーコンサルテーションの世界」です。石塚さんが長年Tyl先生の占星術の研究に取り組んできた成果がここに結実しました。

 私も石塚さんの占星術研究会に数年通い、Tyl方式のリーディングにはある程度馴染んでいますが、実際のTyl先生の鑑定が5人分完全収録され、随所にその話される内容の占星術的根拠も挿入され、ここまでばらしていいの?みたいな衝撃を受けました。相談者の生い立ちから人生を川の流れのようにリーディングし、現在抱えている問題の解決ポイントを過去から探り、未来に繋げていくのです。励ましや称賛を与えて最後はしめくくり、まるでドラマのよう。何より一人につき電話鑑定で40分足らずで終えるのです。もちろん、予約を入れてもらい、事前に丁寧な下準備をした上での仕事ですが、この境地まで私が達するには後何十年かかることか....トホホと打ちのめされました(涙)。熟達したプロの仕事です。全部内容を公開したからと言って、簡単には真似できないレベルです。でも大いに参考にはさせてもらいます。

 占星術中級レベル以上でないと読みこなすのは難しいでしょうが、興味があって勉強なさっている人なら読んでみて損はないでしょう。第三の眼代々木店でも販売しています。

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2010年2月11日 (木)

占星術の入門書

 占星術の勉強は、基本独学の世界。色々な先生についたり、講座やスクールに通うという手段もありますが、基本的な概念をまず覚えることから始めなければなりませんので、そこは自習が必要になります。

 そこで占星術が学べるテキストを探しに本屋さんに行きますと...今は本当にいっぱいあります。かつて私が占星術をかじり始めた20ン年前は、ルル・ラブア先生、ルネ・ヴァンダール先生、ちょっと本格的になると星訪珠先生の本をあたるぐらいしかなかったのですから隔世の感があります。他にもエミール・シェラザード先生や今は亡き紅亜里先生など、書き出していて懐かしくなるような方々ばかりを思い出してしまいました。

 占星術にある程度馴染みのある人ですと、松村潔先生の本をお勧めするのですが、本当の初心者にお勧めしたいのはいけだ笑みさんの基本の「き」目からウロコの西洋占星術入門続 基本の「き」目からウロコの西洋占星術入門の2冊です。薄い本なのですが、基本的なポイントはすべて押さえてあり、なおかつわかりやすく噛み砕いて説明されています。全くの初心者の方が分厚いテキストに挑むと挫折する恐れがあります。覚えなければいけない単語はいっぱいありますし(笑)。この本で学習を始めれば挫折することはないと思います。

占星術の学習は外国語の習得に似たところがあります。地道な反復練習が欠かせません。それと、象徴=イメージで思考する訓練が必要になります。例えば金星一つとっても、女性を表したり、お金だったり、娯楽だったりいろいろ意味が引き出せます。象徴の意味するところを現象面に落とし込むのは、訓練すればある程度誰でもできることです。もちろん、資質として向き不向きはありますが、どんな人でもイメージや概念を日常生活の中で使っているのですから、それに一定の枠組みを与えればいいのです。

それに現代はホロスコープ作成ソフトが充実してきて、本当にありがたい限りです。その昔は全て手書きでホロスコープは作成していたのです!私もStarGazerを使い始めるまでは、手書きしてました(泣)。ホロスコープ一枚手書きするのに、1時間弱かけていたりしましたし。

今は占星術を気軽に学べる良い時代になったと思います。

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