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2011年1月29日 (土)

通貨の番人 日本銀行のチャート①

 日本の国債格付けが下げられてしまった...日本売りが始まるでしょう。一時的な動きに留まればいいのですが。

現在、トランシットの土星はてんびん座の第4グループ(16°~ 20°)を運行しています。

対人関係での公平さを重視するてんびん座の中でもこのグループは傷つく体験をし、それによって不特定多数のさまざまなタイプの人とも渡り合える図太さを得ます。反社会的な人や人生の裏街道を歩んでいる人に付き合わされ、不利な立場に陥ることが多くなるのです。T土星がここを刺激しますと、社会の片隅に追いやられた人や集団の問題がクローズアップされ、直面しなくてはいけないテーマとして立ちふさがってきます。

 ここに重要な天体を持つ人や組織はあったかな?と記憶をさらってみて思い出したのが日本銀行です。チャートは日銀が開業した時の図です。開業なので便宜的に朝9時で作成してあります。

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 日銀はご存じ、金融機関のみと取引する銀行、物価と金融システムの安定を目標とする日本の中央銀行です。太陽はてんびん座の16度で、ノーアスペクト。最初にこのチャートを見たときは、中央銀行の役割や特徴を見事に表している!とびっくりしました。そもそも太陽がメジャーアスペクトを持たない時点で周囲の影響を受けにくい、台風の目のような働きを持ちます。

 歴史的に中央銀行は景気を浮揚させたい時の政府から、インフレ圧力を受け続けてきました。貨幣発行の権限を持つ中央銀行に圧力をかけて市中の貨幣供給量を増やし、金利を低く抑え経済活動を刺激すれば、景気対策になります。でもその代償にインフレは加速し、貨幣価値は暴落し実体経済は痛んでしまいます。物価の安定とはすなわち、貨幣価値の維持です。中央銀行は政府から独立しなければ使命を果たせないのですが、チャートの特徴はこの使命を良く表しています。太陽ノーアス、月と天王星の合は独立性。不動サインの牡牛座と蠍座に天体が集中と、地のサインの過剰は価値の維持です。牡牛座と蠍座2つのサインで世の中の富を独占しているようなところがあります。牡牛座の土星・海王星・冥王星で価値を維持し、トラインになる乙女座の天王星で維持のための機動的な対応を取り、蠍座の水星と火星で富をかき集めてきます。「通貨の番人」にふさわしいチャートです。

 また会社などのチャートで、業務のカラーを見るには木星に注目するのですが、日銀はかに座にあります。かに座は誰もが当てはまる普遍性やありきたりさを表します。お金なしに生きられる人はいませんから、皆に共通するモノ・価値観を扱っているわけです。

 一方でこのチャートの弱みは太陽の度数そのものにあります。チャート全体では強い独立性や維持力を示唆するものの、現実には政府や諸外国の圧力を受けまくりです。てんびん座16度はサビアン・シンボルでは「引退した船長」で、対人問題に巻き込まれた後、一時撤退してああでもない、こうでもないと問題を分析したり考えたりする度数です。現場からは引退する傾向が強く、日銀の業務の困難さを示しているともいえますが、煮え切らず、取るべき方針が定まりにくいことを表します。もう一つのアキレス腱は金星でいて座2度。サビアンシンボルでは「チェスをする二人の男」で、目標を攻略するために戦略的に行動する資質を持ちます。この金星は土星・冥王星の合とオポジションで、他に緩和するアスペクトがありません。限界を超えるような無茶を要求されるアスペクトで、知恵を絞っても追いつかない難題を課されることを表します。いて座ですので、意識は海外に向いています。為替が変動相場制に移行後は、諸外国(の通貨当局)との為替介入競争でずいぶん無理をさせられた感はあります。

 トランシット土星がノーアスペクトの太陽の上に重なりますと、物事を具体化させやすくなり、行動に移せるようになります。ですがトランシットのトランス・サタニアンの影響の方が土星より深く強いので、その影響あっての実行となります。T冥王星はやぎ座の初期を運行し、かに座の木星とオポジションです。これは権力争いやパワーをめぐっての綱引き。T海王星は水瓶座の終わりを運行していますが、金星と土星・冥王星オポジションにT-スクエアでかかっていて、狙いが達成されない、不利な立場に置かれる、思惑が外れるなどを意味します。天王星はおひつじに入り、金星をトラインで援護しているので状況の悪化は避けられそうです。日本は長期デフレなのに、円高傾向が続いています。通常デフレの国の通貨は安くなる傾向にあります。日本の国力を買って円が買われているわけではなく、避難通貨として、買われているのが実態です。どの国も、輸出主導で自国経済を回復させようと自国通貨の切り下げ競争に走っていますが、日本円は狙い打ちされやすい状況なのです。1930年代の世界恐慌後の通貨切り下げ競争を彷彿とさせる展開で、不気味なのですが、今年はT土星とT木星のオポジションが日銀の太陽を刺激するので、何か具体的な対応策を取れる可能性があるでしょう。

1930年代とこれからのトランシットの影響は次回読んでいきます。

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