カテゴリー「音楽会」の2件の記事

2010年4月25日 (日)

フラメンコ・ギターの夕べ

 24日はご招待されて、銀座某所にてフランメンコ・ギタリストによるショート・ライブに行ってきました。池川兄弟という兄弟コンビで活躍しているギタリストで、1時間ほど、素晴らしい生演奏を堪能してきました。何せ、狭い室内でのライブでしたので、至近距離2メートルの眼の前で!演奏していただき、迫力十分。普段、フラメンコに馴染みも縁もありませんが、陽気でテンポの良い曲も、しんみり哀愁ただよう曲も自在に弾きこなすテクニックと、巧みなークで気分はすっかりスペインにいる気分になりました。パルマというフラメンコの手拍子の仕方を教えてもらい、参加者と一緒曲に合わせて手拍子しましたがこれがなかなか難しい。フラメンコの12拍子は3・3・2・2・2で拍子をとりますが、スピードを上げていくとついていけなくなります(笑)

 フラメンコのルーツは複数ありますが、メインの流れはロマ族(ジプシー)です。流浪生活の中で育まれた歌・踊り・音楽ですので、定住生活にはない要素がいっぱいつまっています。放浪生活は定住生活ほど、「日常」と「非日常」がはっきりと区別できません。旅を暮らす生活は毎日が「非日常」のようなものです。環境に取り込まれた生活をしている人には見えない、感じることができないことを日々感じ取りながら生み出された音楽で、ひと時非日常を味わうことができました。

 占星術の象徴でフラメンコを表すなら、金星・火星・海王星のセットでしょうか。芸能全般は海王星に縁が深いですが、フラメンコはその中でも海王星が強い音楽だと思います。海王星は非日常を表すからです。

池川兄弟は都内のスペイン料理店でも定期的にライブをしているそうなので、機会があればまた聴きに行くと思います。

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2009年5月 7日 (木)

ラ・フォル・ジュルネ 「熱狂の日」音楽祭 2009

今年のラ・フォル・ジュルネ 「熱狂の日」音楽祭は「バッハとヨーロッパ」

毎年GWに開催されるこの音楽祭も今年で5年目。最後の5日のみ参加したが、あいにくの雨模様。クラシック好きで合唱を習っている友人Sさんにチケット手配はすべてお任せしたので、4つのコンサートすべてが彼女お薦めのミサ曲だったが、バロック音楽の世界に浸った一日だった。歌手も古楽のジャンルで活躍している人たちばかり。中でもカウンター・テナー歌手二人、別々のコンサートで聴き比べできたのはちょっと収穫かも。一口に男性が裏声で女性の音域を歌うと言っても、音域も歌声も人によって随分違う。一人はせいぜいアルトの音域までしか高音はでず、しかも声質が骨っぽいため、高音でも「男が歌っている」感じがする。ところがもう一人はメゾ・ソプラノの音域で歌い、声だけだと男声か女声か判別の付かない何とも妖しい声質で、カウンター・テナーはやっぱりこうでなきゃ!と友人と意気投合。生声の魅力だ。

 最後に聴いた「マタイ受難曲」はご存知、バッハの書いた宗教音楽の中の最高傑作。通しでちゃんと聴いたのはこれが始めてだったが、間15分の休憩を入れて何と3時間にも及ぶ大作。宗教曲だが、「マタイによる福音書」の詩句に聖書以外のテキストも交えて、最後イエスが磔にされるまでの受難物語を歌手のソロ・合唱・オーケストラ伴奏で表現しているので、オペラ風に聴くことができる。指揮者のミシェル・コルボはバッハやフォーレを中心に声楽指揮で有名な巨匠だが、生で聴くのはこれまた初めて。指揮者を云々できるほどクラシックを聴き込んでいるわけではないが、自分が結成したローザンヌ声楽・器楽アンサンブルでの演奏なので、歌手、演奏家たちと非常に息のあったところが垣間見えて、安心感がもてた。それにしても指揮者という職業は年を取るほど輝く。コルボも70過ぎだが、普通70過ぎで現役で、なおかつ衰えを見せない職業は限られるだろう。彼らに生涯現役の秘訣を聞きたいくらいだ。

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